スコッティさんは楽に暮らしたい。

楽ちん&節約してスッキリ暮らしたい36歳マタニティ主婦と主人と娘と犬の生活。

わたしの不妊治療の経験談 その2

この記事はわたしの不妊の話 その1のつづきです。

 

やさぐれた私

流産手術から1ヵ月、私は普通の生活に戻っていました。

ぼんやりと流産について調べます。

統計上、1回の妊娠あたり約15%の確率で自然流産が起こり、そのうち妊娠12週未満の「早期流産」が約9割、12週以降の「後期流産」が約1割です(※1)。早期流産のほとんどは、染色体異常など胎児側の原因によって起こり、残念ながら予防する方法はないといわれています。

こそだてハック

 

 珍しいことじゃないのは頭では理解しました。

でも辛いものは辛いんです。

 

そして流産後の私は、主人に対して怒っていました。

何かされたわけでもありません。

流産のことでももちろんありません。 

恥ずかしながら記事を書いている現在、何が原因か一切覚えてもないのですが

些細なことで私は一方的に主人の何かにイラついて怒っていたのは覚えています。

 

もしかしたら「いつも帰ってくると靴下をぬぎっぱなしにする」とか

「ちょっと飲んだコップを置いたままにする」とか、

そんなレベルだったかもしれません。

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 ・・・・今でもそこは直して欲しいですが(笑) 

 

とにかく怒りとイライラがすごく、

「もうやだ別れたい」「ひとりになりたい」

「犬は私が引き取って仕事探さなきゃ」とまで考え、ぐるぐるしてました。

 

そんな私は自分の独身時代の貯金でストレス発散しようと久しぶりにスパへ。

www.laqua.jp

要するに手ぶらで行ける、おしゃれなスーパー銭湯です。

温泉、マッサージですっきりしてやろうという目論見です。

 

身体は軽くなってゆくものの、心は悶々としたまま

帰る前に「ちょっと贅沢」にと一番安いエステを申し込みました。

そこは浴室内にあるエステブースで完全個室。

上下がカーテン仕切りではなく壁で仕切られていたスペースで

エステティシャンの人に導かれるように

ぽつ、ぽつと最近あったことを私は話してしまいました。

 

とはいっても怒っている主人のはずなのに、

口をついて出てくるのは

主人がどれだけ不妊治療・妊娠中に支えてくれたかばかり。

だって事実ですから。

 

 

 

「すごく素敵なご主人じゃないですか」

「・・・お恥ずかしいですが、そうですね・・・・」

 

 

ドバカな嫁です。

 

 

私は専業主婦でしたがつわりの間、

主人は仕事を急いで上がり、帰ると犬の散歩、家事。

間に合えば夕飯づくりはもちろん朝に食べられたらとお粥などまで作ってくれました。

自分が作れないとき用に、飲むゼリーなども買い揃えておいてくれました。

そして大事な検査結果、手術当日には必ず会社を休んだりして付き添ってくれました。

どれだけ会社でそれらの手配をするのが大変だったか。

 

自分だってかつては働いていたからこそ分かるべきだったのに、

私は「自分がかわいそう」「つらい」ばかり。

猛省しました。

 

憑き物が落ちたかのように私は 早く主人に謝りたくなりました。

私はエステティシャンのひとに何度も御礼をいって、

帰るときにラクーアのお客様の声のハガキでも御礼を書きました。

 

 

もちろん「離婚したい」なんて心うちで思っていたなんてこと明かすはずもなく、

また私は主人とともに外へ飛び出しました!

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また共に笑って生活は出来るようになりました。

 

いま振り返れば私はストレスを一番甘えられる主人にぶつけてしまってました。

そして妊娠中~妊娠後はひどくホルモンバランスが乱れます。

 

その後、不妊治療の再開については主人は一切を私の心に任せてくれ、

彼からは話題も出すことはありませんでした。

私はというと基礎体温をつけることも一切なくなり、

タイミングをはかることもなく気持ちのまま・・・・

以前の状態に戻ってしまったのです。

 

 

「生きてるだけで丸儲け」

この言葉をご存知ですか?

「生きてるだけでまるもうけ」。タレントの明石家さんまさんの座右の銘で、娘さんのIMALUさんの名前の由来としても有名になった言葉です。(中略)この「生きてるだけでまるもうけ」は、実はある禅僧の教えでもあります。その僧侶とは、鎌倉の建長寺の開山、つまり初代住職となった蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)です。

「生きてるだけでまるもうけ」は禅の極意。その真意とは? | エイ出版社

 

 

さて流産手術を終えて数ヶ月が経っていました。

ドバカな妻ではありますが、幸い以前のように夫婦円満のまま

私たちは新年を迎えました。

 

年齢は重なってゆきます。

34歳・・・でもまた不妊治療・・・?

また痛いのかな、また心拍でなかったら?また手術?

「もういいよ。子供が居なくても2人でもいいじゃない」と主人は言います。

それも選択肢だと思います。

 

 

そんなある日。

 

 

私は大型バスに轢かれかけました。

ノーブレーキで信号機・電柱をなぎ倒し公道を暴走したあげく、

建物につっこむという大事故です。

 

mainichi.jp

私はなぎ倒された交差点に立っていて赤信号で立っていました。

ラクションが響き、バスがすすんでくる。

次々柵が無理やり歪んでバスが進んでくる・・・・・・お客さんは乗ってない?

植木を踏みつけてゆく・・・・ん?ん?

信号機にあた・・・るんじゃないか!?

 

と、そこで覚醒。

暴走バスが数メートル手前まで迫ったところを全速力で走ってバスから逃げました。

最悪バスがこちらに向かっても交差点で赤信号で止まってる車や

角の家に当たるであろう方向を自分でも理解できないスピードで計算して

絶対にバスが来ないであろう方角へダッシュ!!!

 

解体工事のような音で何かにぶつかった音が響きました。

数秒して他の目撃者が近づいてゆくのを確認して

自分もソロソロと近づくとアパートにつっこんでいました。

 

あたりにガスのにおいが立ち込め、目撃者は騒然。

「消防!」「警察!」「いましてる!」「よるなよるな!」

「ガスもれガスもれ!」と大声が飛び交います。

ガス漏れという言葉に私も「下がってー!」と叫んでました。

 

同じ通りに警察・消防署があったのが幸いし、

すぐに警察官になにがあったのかを話します。

連絡先も告げたあと、同じように交差点にいた女性と手を取り合って、

「ここここわかったですねええええ」と言い合い(完全につり橋効果:笑)

 

空は沢山のヘリが飛ぶわ、テレビは大騒ぎ。

主人に一応電話するとびっくり仰天。

テレビ取材も数件お受けしました。

翌日から私は火事場のバカ力の後遺症で、ひどい頭痛と筋肉痛に数日悩まされました。

 

そして主人いわく「厄払い」で誘われて突然ディナーデートへ行くことに。

「何もなくて本当良かった。嫌なことはこれで忘れよう!」とのこと。

初詣などは適当な主人ですが、こういうサプライズイベントをしてくれるのは嬉しい。

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 レストランの帰り際、夫婦2人で撮っていただいた写真です。

実は私、子供のときに交通事故で実父を亡くしていました。

 

帰り道、心底思いました。

あ~悩みとかどうでもいい。

あの時本当に死ぬかと思った、っていうか死ぬかどうかも分からないまま走った。

走ってやった。

生きてやった。

 

でもご飯おいしい!

主人との人生たのしい!

生きてて良かった。それでいいじゃないか。

 

悩むなんて怖がるなんてばからしい。

生きてるだけで丸儲けだよ。

 心底思いました。

落ち着いたら、また不妊治療の病院行こうとも。

辛かったらやめよう!

 

・・・その2週間後、妊娠が発覚したのでした。

 

 そして娘の妊娠、出産へ

まず最初の自覚症状は、謎の寒気。

ゾクゾクゾクと背中についてとれませんでした。

ただ季節が季節なのでインフルエンザじゃありませんように~と、

貼るホッカイロを背中に貼って風邪対策。

それでもゾクゾク。

かといって病院行くほどでも、薬飲むほどでもなく。 

ん?

生理が一週間、遅れてる。

 

そこからは市販薬で検査をし、病院へ行き。

つわりが始まって、正常妊娠を確認したものの

心拍確認までは過度な期待はしないようにしつつ過ごしました。

 

そして次の健診で、

エコーで初めてピコピコと点滅している点を見たときは泣きました。

 

 

何故自然妊娠をしたのかは分かりません。

 タイミングも取ってませんでした。

そしてこのとき、結婚して6年・・・いえ7年目です。 

 

が、ひとつだけ思い当たるとしたら流産手術をしたということ。

医学的証明はされてませんが、

「流産後は子宮内がリセットされて妊娠しやすくなる」という説があります。

子宮内容物を綺麗にするので・・・・ということから言われているからです。

 

もしかしたら、そうなのかも?

でも、たまたまなのかも?

 

答えは分かりません。

が実は流産後に生理が軽くなっていました。

たしかに痛いけど鈍痛でひどく寝込むほどじゃなく、

「だるい~ねむい~薬~」で普通に過ごせるといえば過ごせる程度・・・

会社勤めていたら別に事前に有給申請しておこうなんて思わないレベルです!

 

 

第一回目の妊娠の、命になりかけていた「いのち」にも役割があったのかな。

答えはありませんが私はぼんやりとそう思います。

 

 

 

 

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